SHILISUのすとれーじぼっくす

詩、文章。日記。書いてる人は適応障害。抑うつ状態で休職してましたが復職しました。

☆創作☆クロ(Another Story)

2006年4月19日
「クロ」


少し飲んで帰った夜、アルコールのせいで耳は無音に敏感で、静かすぎて、きっと耳が聞こえないんじゃないかと思った。
あんまり寂しいんで押し入れを開けた
目をこらして押し入れのスミを見たら
クロの目がピカピカしていた
呼びかけるでもなく
手に持っていたカントリーマアム(いちご)を差し出したら
いらないよ
というように目を閉じられそっぽを向かれた
フラれたわぁ
などと思いつつ
クロに手をふってみると
尻尾をふりかえしてくれた
考えてみると
布団を下ろすときにはやたら動きまわり
電気を消したら「コトン、コトン」と音がしたり
いちいちリアクションがあるな
と考えつつ
とりあえずで布団を下ろしはじめると
クロはざわざわと動いて
布団の裏に回りこみ
たたんだ間に入り込んで布団を重くした
無理矢理に引き出すと不服そうに伸びをして毛布の上にベタリと伸びた
無視して毛布を引っ張ると
イヤイヤをするように毛布の上で跳ねる
もう全くネコに見えない
なんとか布団一式を敷いて
やっぱりすることがないので電気を消して横になると
閉めた押入の中から
コトンコトンと
何かを倒す音がした
とりあえず試験管だけは割らないで欲しいものである

 

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日付に気づきましたか?

あたしも下書きしながら気づいたんですが。

こっちが元ネタで。

それを発展というか、「創作にしよう」と拡げたのが「クロ1~4」ですね。

 

思い出しました。


ちなみに、「クロ」は少し、もののけ姫のタタリ神のミニチュアな雰囲気で、あのビロビロビチビチをマルマルモヤモヤにした感じです。

 

自分でもビックリです。忘れていたなんて。