母とあたし1
「本当にお金がかかった」
そう言われて育った
本当にそうだったとは思う
小学校の習い事に塾
旅行にたくさんのハードカバーの本
中学から私立へ
母の意向だ
中学受験では
「記念受験ですか?」という質問に
馬鹿正直に「はい」と答えた
塾の先生も周囲も落ちるのはおかしいと思っていたらしい
その後のテストで
合格者より上の点数をたたき出した
他の私立中学を受験させられた
受かってしまった
いろいろあった中学時代だった
高校も私立だった
この話は次に回そう
大学も私立で2年間寮に入った
残り2年間は一人暮らし
バイトする時間があるなら勉強しろと言われた
大学卒業後
1年別の地区で1年仕事をした