2021-02-25 ☆詩☆黒昼夢 詩 秘めやかに密やかに吐息に混じる水分子キラキラ積もる埃のようになぜだか心を奪われる 囁く声にかくれてるうすぅく延びた銅の錆び指先をちらりとかすっていくようにどこかで風を巻き起こす 揺れる睫毛にこぼれる涙砂に染み込む波のように跡形もなく宙に吸い込まれて消えて何もなかったように夢の中何もなかったように夢の中 2007.3.5「黒昼夢」