☆詩☆無題 2019年7月19日
「王子さまへ」(2019年7月19日Facebookより)
狐じゃなくて薔薇になりたかった
せめて羊に
口輪をされて箱に入れられていてもいい
狐じゃなくて
狐じゃなくて
そうじゃなくて
せめて羊に
薔薇じゃなくても
狐にさえ
もうなれない
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もとは無題でした。
さっき、題をつけました。
薔薇が奥さまで狐が愛人なんだそうですね。
じゃあ、この場合、羊はなんなのでしょう?
フォーカスされるのは、薔薇と狐で。
でも、望まれて、薔薇を傷つけないよう口輪をされ、箱に入れられた羊。
大事にするよと、言われた。
この羊は?
1番になりたくて、なれなくて、せめて他の1番にと思っても。それも無理で。
じゃあ、せめて、愛でてほしくて、そうでなくとも、側に置いてほしくて。
薔薇になりたかったけれど、狐も無理で。
じゃあ、羊に。
と。
でも、たぶん、羊にもあたしはなれない。