☆妄想日記☆怜さんの夢①
目が覚めて、ベッドから降りようとしたら、足が濡れた。
ビックリして周囲を見渡したら、部屋の中が海になっていた。
壁はある。カーテンは開いてないから外はわからない。
ともかく、海の匂いと、波、光なんて射してないのに水面がキラキラ光る。
「ポニョかよ」
言って、どうしようか悩む。
とりあえず寝巻きの裾をたくしあげて、両足を海にひたす。
水温は温い。
足はつくかしら?と、恐る恐る足をさらに伸ばす。
床を感じた。
とたんに今度は足の裏に砂を感じた。
「ひぇー」
声が出た。
と、水の高さが下がった。いきなりの常夏のビーチ風。
「えー?」
あたしの部屋は4階だよね、と裾の濡れたカーテンを開ける。寝巻きも膝から下は濡れてしまっている。
「どひゃー」
たぶん、5階まで水に浸かっているだろう。
高いところに水面が見える。
「意味がわからないな」
「息は?できる」
なんで、こんな冷静かな?と思いながら外を見る。
一面が青い水に満たされていた。その中で公園の木々が揺れている。目の前を魚が泳ぐ。
「おやまぁ、なんてこと」