☆詩☆即興(20210804)
結局のところは
時が過ぎることだけを待って
今は一人
抱えた花を
色で分けて
一輪いちりんに分けて
そっとそれぞれ
花弁をつまんで
すききらいすききらい
わすれるわすれないわすれるわすれない
どう頑張っても答えには
たどり着かなくて
たどり着かせたくなくて
ただ増えていくのは引き抜かれた花びらばかり
一枚いちまい色とりどりに
そうやっておもいだけが積もって
想いだけを積み重ねて
独りでつらい気持ちを積み上げていく
そのうちに朝が来て
花びらで押しつぶされた鳩尾は息ができなくなる
吸うばかりで吐き出すことのできない
そんな朝だから
気持ちが重くなるだけ重くなって
動くことができない
そんな日々を過ごしている
周囲は色と柔らかさにあふれているのに
苦しくて切ない