☆詩☆感想文 とワクチン接種だってよ
感想文
あまりにも綺麗な言葉とすんだ心ばかりが、キラキラと湧水が溢れるように連なっていて、くらくらした。
あたしの内には、何だかドロドロとした不確かな気持ちがわだかまっていたのに、白いページに踊る活字はとても素直で美しかった。
読んでいて惨めな気持ちになったのに、あまりにもあどけない心をもっと知りたくて、言葉の心の美しさに魅せられて、あたしはむさぼるようにその文章を読んだ。
そして気づいたこと。
今のあたしに足りなかったコト、日常の些細なコトを心から楽しむ方法を忘れていたコト。
例えば、夏の最中に部屋の中央に寝転がるコト、床にあわせた背中を汗がじっとりと覆うって、Tシャツを湿らせていくのを「あぁ、夏の一部になった」と嬉しく思うこと。寒い冬の日に、半袖短パンで冷たいベッドに潜り込んで、手足が段々温まるのを感じてホッとするとか、そんなくだらなくてほかの人から笑われそうなコト。
大好きだったのに、いつの間にか忘れてた。ついこの間まで楽しんでいたのに、こんな不意に忘れるなんて、
読むのがあまりにも苦しくて、下唇を噛みながら、何度も何度も痛みに耐えた。
この本に出会って、少し自分を取り戻した。
2003 4,29
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明日、コロナワクチン打ってきます。一昨日、急きょ決まりまして、ドキドキしながら言ってまいります。職場の皆さんと現地集合で。さて、9人が同じ時間に別々につくかしら??