☆詩☆星に願いを
星に願いを
たくさん流れる流星群ではなくて、普通の流れ星。キラリと光ってすぐに消えた儚い輝き。幼い記憶に残る感動。ふと見上げた夜空に二筋の煌めき。考えてみればあの輝きを目にしてからだ、あたしが星に願いをかけるようになったのは。
幼いあたしのそう言う対象は月だった。ふと目覚めた瞼に青白い、けれど明るい光。満月。「祈り」を捧げる対象。特別だった存在。それは現在もかわらないけれど、月に祈りを捧げたそのあとに、必ず星に願いをかけるようになったのは、あの経験の後から。‥あの感動は忘れない。忘れられない。思えば、流星群なんて陳腐なものだ。真冬の真夜中、海岸で見上げた凍てついた宇宙にきらめいたあの輝きに比べたら、神秘性の欠片もない。一昨年、始めて流星群をみたけれど、流れ星をみたときに比べたら、その感動は冷めたのもだった。
‥なんだかこの頃、自分が情けない。
あぁ、なんてちっぽけな存在なんだろう。
にもかかわらず、星に願いをかけ、月に祈りを捧げる。
なんて小さくて愚かなあたし。
2003 4,4
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少し、口喧嘩のようなことがありました。
久々に誰かのLINEで泣きました。
まぁ、なんだかんだですねぇ、存在の大きい人物って、それだけの影響力を持っているということですね。