○独り言○そっと針から糸をぬく
後輩ちゃんに作ったクロススティッチのくるみボタンヘアゴムのくるみボタンのとこ。
我ながらかわいくできた。
両方の雰囲気も違ってよきかな。
落ち着かないときに手芸(もしくは工作)をするのはほとんど癖と言っていい。
読書もお菓子作りも映画もいいが、手芸もいい。
「運針」って素敵な言葉の1つ。
髪が伸びている上に夏なので、切るより結わえた方が楽な気がして、せっせとくるみボタンをつくる。
自分に作ろう。
姉にもあげよう。
作る先を決めたら、あとは何も考えたくなくて針を運ぶ。
同じものは作れない。
手の向くままに、勝手気ままに、だからである。
ただ、手芸でもどうにもならないとき。
本もお菓子作りも映画もダメなとき。
お薬を飲んで、副作用でそっと寝る。
そんなとき、たいてい、「あーぁ」と思いながら、そっと針から糸をぬく。
処理をして道具箱に全て仕舞う。
ダメじゃなくて、作業を中断するだけのときは、針に糸を通したまま、数週間だって放置する。
今夜は前者。
そっと針から糸をぬいた。
ダメな日だ。
しばらく続くだろう、その間、あたしはきっと毎晩、そっと針から糸をぬく。