☆詩☆即興 その3 その4 その5
あわく、ひろがる、雨の音。
濡れる髪と、温(ぬる)くなる涙。
繰り返し、繰り返し。
自分に言い聞かせる言葉が、伝う滴といっしょに、土に落ちる。
いつか、草の根に吸われて。
昇って。
空に吐き出されて。
あの青に混じるといい。
海と空の境で、どっちつかずに。
あの青になるといい。
5/23 AM0:46
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黄緑に揺れるあの風が
思い出させる
あの煙
君との間に
ブラックコーヒーとロイヤルミルクティ
泣きたいほどに苦いのは僕
笑えるくらいに甘いのは君
赤いオイルライターと君にもらった煙草
君の腕時計を少しの間奪って
手に入れたのは
君の温もり
5/23 AM0:58
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雨の夜にだけ
息をする記憶
あたしの中の小さな魚
ガラスやアクリルの向こうじゃなくて
あの海に行きたい
暗い青に混じりたい
だから
この声をあげます
鰓(えら)をください
この足をあげます
鰭(ひれ)をください
しとしとと雨の音が
あの夜の波音のように
あたしを呼ぶ
5/23 AM1:06
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5/23 AM1:10
うん、もう出てこないかな。
さて、眠れますように。