SHILISUのすとれーじぼっくす

詩、文章。日記。書いてる人は適応障害。抑うつ状態で休職してましたが復職しました。

☆詩☆イルカショーと独り言


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(2016年10月29日Instagramより)
誰と見ても
いつか君と見た
あの飛沫を想い出す

 

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あの頃の記憶が薄い。

薄い。

むしろ、あの頃がいつかもわからない。

いつのことを思い出すべきか。

 

もともとの夢はなんだった?

伝統工芸士になりたかった。

あたしには父と母の仕事、両方ができるから。

 

染色と織り。

 

けど、叶わなかった。

二十歳の夏、初めて母の仕事を手伝わされた。

講習生が2日かける時間の作業を二時間で終わらせた。

「あんたがよっぽどバカだったら」と言われた。

以来手伝ったことはない。

色味を相談されることはあった。

けど、もう、父も母もそうそうはこの仕事をしない。

あたしが両親から彼らの技術を学ぶことはもうないのだろう。

 

小学生の頃の夢は消えた。

 

ところで、今のあたしは何がしたい?

 

11月末からとても不安に思っていることがある。

年末年始だ。

きっと、一人で過ごすけど。

実家に帰るつもりはあまりなくて。

きっと、一人で過ごすけど。

たぶん、山場だと思う。

希死念慮だ、今からわかる。

消えたい。要らない。

最近また、爪を腕にたてることが多くなった。強く手を握りしめることも。本当は手の甲を角にうちつけたい。青くなるまで強めに噛みたい。

今だって思っている。

「どうやったら人に迷惑かけずに消えることができるか」

どう考えても迷惑と心配と悲しさを与えることがわかるから。やらない。

 

「君の仕事のかわりなんて、誰だってできる」言われたことがある。

そんなことはわかっている。

 

わかっている。

 

あたしでなくていい。

あたしが必要なわけじゃない。

人数があればいい。

その仕事をする人がいればいい。

 

じゃあ、あたしは今、どうしたらいいんだろう。

どうなりたいのだろう。

何がしたいんだろう。

 

何のために生きている。

何のために生活している。

何のために休んでいる。

 

部屋がどんどん荒れていく。

家族もどんなに心許した友だちも絶対に入れない。

どんどん荒れていく。

 

去年の今頃どう過ごしただろう。

 

思い出したくない。

 

じゃあ、一昨年以前、どう過ごしていただろう。

むしろ、一年内の今頃でなくて、今まで。

あたしは何をしていたろう。

 

何を目標に。

どうなりたい自分があったんだろう。

 

あの頃の記憶が薄い。

薄い。

むしろ、あの頃がいつかもわからない。

いつのことを思い出すべきか。

 

今、何をしたいのか。

これからどうなりたいのか。